かなんブログ
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カテゴリー : デイリー 2025年03月31日
先日なごみユニットの入居者様が100才のお誕生日を迎えられました。
ささやかではありますがユニットにて、誕生日のお祝いをさせていただきました。
100年前の1925年は大正最後の年であり、翌1926年の末に日本は昭和元年を迎えます。
普段ご自身の来歴をイキイキとお話ししてくださる入居者様も、当日お祝いの時間には心地よい午睡の時間を迎えておられました。スタッフや参加して下さった他の入居者様が一生懸命盛り上げますが、本人様は半分夢の中…
さすが100年の重み!!
ちょっとやそっとの事では動じられませんでした(笑)
少し余談ではありますが、ここで誕生日の取り組みについて語らせてください!(^.^)/
特別養護老人ホームでは令和3年頃からできるだけ本人様のお誕生日当日に、お一人ずつお祝いをさせていただくように取り組んで参りました。
それ以前のお祝いは何名かずつ月ごとに数名ずつまとめてお祝いさせていただいたり、中には誕生日のお祝い自体取り組んでいないユニットもありました。
この取り組みを開始した当初がコロナ禍だったという事もありますが、内容としては一日の落ち着いた時間に様々な職種の職員と入居者様皆でハッピーバースデイを歌い、職員手作りのメッセージカードをプレゼントするという短時間のセレモニーです。
開始から4年が経過し、そのバースデーカード作りにも職人技に到達せんとする数々の名品が増えてきましたのでご紹介いたします!!
本人様の個性や、歴史、その時のシュチエーションなどで様々な工夫やアイディアが盛り込まれています。
しわくちゃなのもありますが、本人様が受け取られた後、握りしめておられたりする事も…
そして…極めつけはこちら!
なんという事でしょう~♪
あるスタッフによって手作りのケーキまで登場して参りました!(涙)
予算の都合上、毎回皆様にケーキまで提供できる余裕がございません。
中には口から食べる事ができない入居者の方もいらっしゃいます。
でも皆さんにお祝いの気持ちを表現したい!そんな思いで作ってみたとの事でした。
そしてお一人ずつお祝いさせて頂く事で、それまでには拝見することのなかった入居者様の様々な表情を垣間見る機会が増えてきました。
見えづらくなってこられた目で一生懸命メッセージを読まれたり、中には感激して涙を浮かべられる方もいらっしゃいました。
入居者の方は様々な状態の方がいらっしゃいますが、ご自身がその時間の主役である事をいずれかの感覚で受け止めてくださっているのではないかと考えながら取り組んでいる次第です。
誕生日は全ての人が持っていて、なおかつその人だけの物でもあります。
いずれまたお話しする機会もあると思いますが、かなんの杜では
「パーソンセンタードケア」「お一人お一人が中心のケア」
に少しでも近づけるように職員一同努めてまいります。