かなんブログ
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カテゴリー : デイリー 2023年01月27日
入所者の方にとって食事は楽しみの1つでもあります。
栄養面はもちろんですが、安全においしく食事を楽しく摂っていただけるように
様々な対応を充実させております。
今回はQ&A形式で、食事の提供についてより詳しくご紹介したいと思います。
Q1食事の時間は?
A1
朝食7時30分~、昼食12時~、おやつ15時~、夕食17時30分~となっております。
お食事の時間に合わせて、温かい料理は温かい状態で、冷たい料理は冷たい状態で
食べていただけるような体制をとっております。
Q2食事形態はどのようなものがありますか?
A2
入所者様の咀嚼嚥下状態に合わせた食事が提供できるように、
以下の食事形態をご用意しております。
主食は「米飯」「二度炊き」「全粥」「ミキサー粥」の4種類です。
副食は「普通食」「ソフト食」「ミキサー食」「ゼリー食」の4種類です。(下の表)
普通食には、一口サイズにしたものもあります。
現在、かなんの杜の特養の平均要介護度は4.2となっております。
以下の表は、2022年12月現在の食事形態別の割合になります。
「噛む力」や「飲み込む力」に合わせた食事を摂っていただくことで
食欲減退や誤嚥の防止に繋がります。
また、嚥下状態によっては、食事にとろみをつけて食べやすくして提供することもあります。
水分に関しては、飲み込みにくい方には、汁物、お茶やコーヒー等に「とろみ粉」で濃度をつけて
飲みやすい状態にして提供しています。嚥下状態に合わせて
薄い、中間、濃いの3種類の濃度で対応しています。
現在、かなんの杜で使用している「とろみ粉」は
ダマになりにくく入所者様が喉越し良く飲んでいただけるような商品を
選定させていただいています。
Q3 1日の食事の量は、どれくらいですか?
A3
年齢、性別、活動量などで異なりますが、現状では提供エネルギーは1000~1600kcalです。
1日の提供エネルギーには、15時のおやつも含まれています。
管理栄養士が算出した個別の必要エネルギーより、食事量を算出しています。
入所前に過ごされていた施設等での提供エネルギーを参考にする場合もあります。
入所後、体重減少や増加が続く場合には多職種で検討して、対応しています。
Q4病状に考慮した食事はありますか?
A4
あります。(対応可能な範囲内において)
医師の食事箋に基づいて管理栄養士、栄養士の管理のもとで療養食を提供しています。
現在、提供している療養食の食種は「糖尿病食」「腎不全食」「心臓病食」があります。
また、高血圧の方への減塩の対応もさせていただいています。
Q5アレルギーへの対応はありますか?
A5
できる範囲内で対応させて頂いています。
入所の際、アレルギーの有無について確認し、アレルギーがある場合は、メニューの代替えで対応します。
Q6嗜好に考慮した対応はありますか?
A6
あります。(通常は基本の食事になります。)
苦手な食品がある場合、必要であれば除去又はメニューの代替えで対応しています。
現状では、麺や茄子が嫌いな方には他のメニューに変更しています。(対応できる範囲内として)
Q7食事が入らない場合、どの様な対応がありますか?
A7
病院受診後、医師の指示で半消化態栄養剤等(エンシュア・ラコール等)が
医療保険対応で処方される場合もあります。
場合によっては、食事摂取状況に応じて、不足と考えられるエネルギー、たんぱく質、亜鉛等が
強化された栄養補助食品をご家族に提案し提供となります。
その場合、別途費用を頂くことがあります。
以下の商品は、現在提供している栄養補助食品の一部になります。
また、栄養補助食品以外には、牛乳、ヨーグルト、食パン、ゼリーでの対応も行っています。
今後とも栄養科として、入所者様が穏やかに過ごしていただけるように
咀嚼嚥下や体調の変化に合わせたお食事の提供、栄養面での提案、サポートに努めてまいります。