かなんブログ
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カテゴリー : デイリー 2024年02月02日
皆さんは「身体拘束」とは何かご存じでしょうか?
本人の意思で動く事ができないように、身体の一部を拘束すること、
または行動を制限することを言います。(※1)
病院等では命に関わる事も多い為、身体拘束が行われている事はよくありますが、
高齢者ケアにおいて、原則身体拘束は禁止!!です。
平成12年に高齢者の自立した生活を支えることを目的とした介護保険制度が始まり、
それに伴って介護現場において身体拘束をなくす「身体拘束ゼロ作戦」という取り組みが進められています。
(※1)「身体拘束・行動制限禁止の対象となる具体的行為」
厚生労働省「身体拘束ゼロへの手引き」より
身体拘束は、高齢者の安全を確保するために必要とされてきた行為ですが、
本人の為に…と思って行っている事が逆に本人にとって害を及ぼす事に繋がります。
それは、大きく分けて3つあります。
拘束により動けなくする事で、
①筋力・関節、心肺機能低下等の身体機能に害を及ぼす(身体的弊害)
②屈辱、諦め、尊厳の侵害による心理的なダメージや認知症の悪化を及ぼす(精神的弊害)
③職員の士気や介護の質の低下、施設への不信感を及ぼす(社会的弊害)
以上のように、身体拘束というのは簡単に行ってはならないというのを理解する必要があります!
また、「身体拘束」とは言っても、身体を縛ったり閉じ込めたりするだけではありません。
例えば、睡眠薬や精神病薬を過剰に使用し鎮静させてしまうことや、
利用者様が動こうとした際に「ちょっと待って!」「動かんで!」
というのも状況によっては「身体拘束」になってしまいます。
こういったことが無いように、かなんの杜では「身体拘束適正化委員会」を定期的に開催し、
職員研修や話し合いにより、身体拘束を行わないようにする為の取り組みを実施しています。
以下のような、動画を見ながらの研修も行っています。
今後も様々な取り組みを行い、
安全に安心して施設が利用できるよう努めていきたいと思います(^^♪